なにごとも、いつかは終わる。終わらないものなんて一つもない。
そんなことをつい考えてしまうような、diarynoteの終わり、ですね。
いつかはそんなことになりそうと予感していたけど、寂しいなぁ。

最初に書いた日記を見たら2002年だった。
たしか「みんなの就職活動日記?」にリンクがはってあって。就活も終わったし、日記でも書くかぁみたいな感じで、のらりと始めて、そのあと10年くらいは毎日のようにアクセスしていたと思う。

ひみつ日記が本当に便利で、検索にひっかからないから、つながっている人にだけ気持ちを吐露できるのがありがたかった。匿名の気楽さもあったし、人とつながりすぎない雰囲気も良きだった。それでいて「リンクでつながっている相手=ひみつを共有してもいい相手」のように思えて、コミュニティ感もあったよね。リアルでもお二人とだけお会いしました。

それなのに出産してからね、パタッと書けなくなった。
直前まで『いよいよ、きました!いま病院で5分間隔でやってくる陣痛と闘い中。さて、私はこれから、わめかず産めるのか!?今日か、明日には、赤ちゃんに会えそうです』と書きこんでたというのに。Twitterか!(笑)

いざ子どもが産まれると「無事、産まれたよー」という報告と、産後2ヶ月のときに振り絞って書いた1回だけ。なぜ、書かなかったのかなぁ。書けなかったのか。産後うつじゃないけど、ちょっと視界が狭くなってたから。ある程度自分を客観視しないと書けない「文章を綴る」という行為が、私にとってハードルが高くなったっていうのもある。

でも大きかったのは、とっても大袈裟な言い方をするけれど、ここは私の青春がつまったような場所だったから。「母になる前の自分」と「母になった後の自分」には見えない境界線が引かれていて、なにか別の人間になったような感覚があったから。だから今の自分で、この場所に足を踏み入れられないというか、どんな顔して戻ったらいいかわからなかった。みなさんの日記は、ときどき読んでいたのだけどね。

でもね、ようやくね。最近、「昔の自分」が少しずつ戻ってきて、母になった後の「今の自分」とちょうどいい感じでまざりあって、「新しい私」に慣れてきたところだったんだよね。だから、これからまた書きたいような、そんな気持ちもあるんだけどね。何も気にせず書くって気持ちがいいし、それを読んでもらえるってありがたいことだよね。

他の場所で書けるかなぁ。でも、読みたい人の日記がある場所が、ここだからなぁ。私は本当に心から、陰ながら、リンクでつながっている人たちの人生を応援していたよ。もうここを去ってしまった人も含めて。ときどきハラハラしたり、おせっかいを焼きたくなったり、言わなくていい余計なことを書いたりしたバカな日もあったと思うけれど。みなさんに幸があることを、本当に祈っていました。ここは私にとって、とても居心地のよい場所だったんだなぁ。

寂しいね。でも、ありがとう。
運営の方も、本当にありがとうございました。

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