夏。

2006年7月30日
立ち止まりたかった。

みんなと同じ速度で歩きたくなかった。

みんなの背中をみたかった。おいてきぼりにされたかった。

一人だけ違う景色を見てみたかった。

贅沢な時間をあじわいたかった。

でも、もう大丈夫。
ちょっとずつだけど、浮上しています。

きっと、もう大丈夫。
みんなと同じ速度で、ちゃんと歩くから。

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意外にも、恋人はわたしの元から去らなかった。

「浴衣着て、花火大会か夏祭りに行こうねー」と言うので
「○○は、じんべえを着てねー」と言うと
「あれは、もうちょっと恰幅がよくないと似合わないんだよ」とすねたように口をとがらせた。それが無性に愛しかった。好きって気持ちではなくて、ただ大切にしたい。そんな感じ。

身勝手だけど、もう少しだけ、傍にいて?と思った。

顔を覗き込んだら、痛いくらい抱きしめられて、彼の心臓の音が聞こえた。あたし、口に出して言ったっけ、としばし考えたが、口には出して言っていない。またテレパシーか??と思って、笑えた。ふふ。

大切なひとや、大切なものは、思うほどいっぱいあるわけじゃないから、一つひとつを大事にしたい。わたしはすぐに、ないがしろにしてしまうから。

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